tl;dr
AtCoderJobs 最高! 一番好きな就活サイトです
twitter.com個人的には「M1になるまでは競プロを楽しくやってて、M1になってさすがに就活やべえってなった時に競プロ経由で色々らくできてラッキー!」くらいの距離感が一番すきwhttps://t.co/DGbzKSk3pu
— chokudai(高橋 直大)🌸🍆 (@chokudai) 2020年5月30日
M2 になるまでは競プロを楽しくやってて、M2 になってさすがに就活やべえってなった時に競プロ経由で色々らくできてラッキー!
背景
最近自覚したのですが(えーっ)、えびちゃんは多分いわゆる純粋培養ではありませんでした。 元々 PC が好きだったり、シェル芸に興味を持ったり、好きな言語やツールの仕様書やマニュアルを読んだり、合宿の作問で git を使ったり、Web サイトを作ったりなどをしています。
えびちゃんを純粋培養だと思ってた人はえびちゃんだけだったりしますか。
(追記)純粋培養ではなくて社会未経験が正しそう。そう言えば納得してもらえそう。(追記おわり)
あと、どちらかというと「働かないで暮らしたい」には属さない気がします。「働きたい!」とも違うんですが、周りが働いている中で、自分だけ謎にお金が手に入ってのうのうと生きていると、自己肯定感の低下と罪悪感などから自害しそうな気がします。
職種の話
えびちゃん的には、AI とか画像認識とかにはあまり興味がなくて、Web 系が興味の対象として近い気がしていました。AtCoderJobs で Web 系というといくつかに絞れちゃいますね。Web 系といわなくてもいくつかに絞れますが*1。
で、以下はその数社を受けての感想なので、結構偏っている気はします。
試験の話
コーディング試験を何度か受けました。AtCoder 形式だったり、Project Euler 風の形式だったり、場所によると思います。
コーディング試験で正解できなかったことはなかったです。 青上位くらいあれば全完できるかな〜という場合が多かったです。
問題を解くのが好きな人たちは、「普段と異なるコンテストサイト」くらいの軽い気持ちで、精進の合間にコーディング試験を受けるといいかもしれません(ほんとか?)。
コーディング面接のような、実際に話し合う形式のものは受けていないです。
面接の話
これかなり無理でした。 住んでいる場所が海外*2であることや、流行りのウィルスの影響もあって、全て Web 面接でした。オンサイト面接をせずに終了しました。
最初はとても緊張して、絶命するんじゃないかと思っていました。面接前は「面接中に学生が絶命したら面接官はどうするんだろう。特にオンラインだとどうしようもなくない?」とか考えていました。
何度かして「面接官は基本的には優しい」「少なくともえびちゃんにひどいことしたりはしない」というのがわかったので、ある程度落ちついて話せるようになりました。
長めの受け答えの際に、面接官がうなずくなどの行為をしてくれず、聞いてもらえてるのかわからなくて泣きそうになったことはありました。 えーだって「聞いていますか?」とか聞けないし、「お前の話は聞くに値しないわ」という意思表示だったら怖いし... いや考えすぎかもなんですが。
質問について
よくある面接マニュアルみたいなの、えびちゃんはかなり嫌いです。
「n 年後の自分はどうありたいですか」みたいなのが FAQ の一つとして存在すると聞いていました。 一週間後、一ヶ月後のことでさえわからないし、なんなら一時間後のことだってはっきりとわからないのに、n 年後のことを議論するのに意味があるのかなぁと感じていました。不透明すぎることを明言するのは好きではないです。
ここで「わからない」と言っているのは、未来の自分が、今の自分は知らない楽しいことに興味を持っていたり、不慮の事故などでつらくなっていたり、諸々です。 ポジティブに答えるなら、「その時々で自分の興味の持てることを探して、楽しんで生きていたいです」とか*3なんですが、就活向きの答えかはわからないですね。
そういう答えにくい FAQ への返答を考えようとすると、ワーッという気持ちになります。
幸いにも、こういうえびちゃんの苦手な質問をされることはなかったです。巷のマニュアルに振り回されたりしなくてよかったなと思いました。面接中に答えを考えることが多かったです(それでよかったんですかね?)。
面接の日の朝、起きたら別の社からのお祈りメールが届いており、半泣きで面接を受けていたところ、「挫折の経験やつらかったことはありますか?」と質問されて、「面接で落ちてつらかったです」とか答えた気がします(つらかったんだもん)。
履歴書について
Web サイトのこととか、競プロのこととかを書きました。PAST は最初は受ける気がなかったんですが、履歴書に書けるじゃんと思って受けてみたら満点だったので、「アルゴリズム実技検定 エキスパート(満点)」と書きました。
自己 PR は苦手です。そもそも自己肯定感が低いので、書こうとすればするほど「これくらいなら誰でもできるのでは?」「上位互換がいくらでもいるのでは?」と思うようになりました。 あるいは、「こんなことアピールされても向こうも困るかな」とか思って悩んだりもしました(C++ の仕様書をよく読んでいます、とかそういうやつですね)。
志望動機も、巷に溢れるマニュアルのせいで気苦労がひどかったです。 「別の会社でもよくない?」と言える志望動機はだめ、というのを聞くと思います。会社はたくさんあるので、こっちが何を書いてもそのフレーズで蹴れるじゃんと思って、困りました。 最終的に、一文二文書くのに落ちついた気がします(それでいいんですか?)。
感じたこととか
正直な話、どの部分がどう評価に影響したかはわからないので、面接中の感触からの推測です。
競プロ勢で、「就活の役に立ちそうだし、いっちょ Web 開発やってみっか!」的な人もちらほらいる気がするんですが、Web 開発の経験の話をしても、別にそこまでウケはよくないことが多かった気がします*4。
特に個人での開発経験は「ふーん」って感じで、それよりチーム開発の経験について、よい反応が返ってくることが多かった気がします。合宿の作問は(Web 開発ではないですが)数人でやるのですが、その話の方が個人の Web 開発の話よりもよかった気がします。
ここで触れられているものもありますが、自分の気持ちに正直に答えると微妙な反応をされるというのは、精神的に悪い影響がありますね。 特に、何度か学習した後「これ言うと悪い顔されるんだろうなぁ」と思うと嫌な気分になりました。 口のうまい人はいい感じに言えるのかもなんですが。
ネガティブでない話もします。 「○大(えびちゃん大学)最近競プロ盛んだよね〜」言ってくださる面接官が多くて、うれしかったです。えびちゃん大学、がんばったら 2 チームぶんくらいは黄色になれませんかね?
miscellanea
1
これはかなり非自明だと思うんですが、採用担当の方は不採用も担当している気がします。
2
えびちゃんはどうやら純粋培養ではなかったので、純粋培養の人は過度に参考にしない方がいいかもしれません。 AtCoderJobs 以外についてもあまりわからないです。
3
「ざっくばらんに」という表現を就活の文脈で見ることが多く、見るだけでつらくなりました。 パブロフの犬ですね。
4
AtCoder ○色です!とかはある程度アピールになると思うんですが、競プロやってない人ってどういうことでアピールするんでしょう。競プロのある生活が当たり前になってしまったので、よくわからなくなってしまいました。
5
面接の前の日はなかなか寝られないことが多かったです。そういうときは特に過敏になっていて、「今就寝して〜、活動開始がいつで〜、」のようなツイートの部分列から「就活」を感じてつらくなったりしました。たぶん改行位置の関係などから、そう見えやすい位置にあったのだとは思います。
6
twitter.com最近全人類就活の話してて「おい、どうしちゃったんだよみんな...」と思ってるところはある
— えびちゃん (@rsk0315_h4x) 2020年5月30日
twitter.com競プロが就活に役立つのは助かるけど、「就活に役立つから競プロするぜ!」みたいな雰囲気の人を見ると(最近はそういう感じなのか...?)となりがち
— えびちゃん (@rsk0315_h4x) 2020年5月30日
最近はもう誰も就活の話をしてない気もしますね...
えびちゃんは「就活に役立つ(真偽不明)」ことをモチベに持続できるタイプではないので、それをモチベにして競プロをしてそうな人を見ると少しびっくりします(良し悪しの話ではないです)。
えびちゃん的には、就活を変に意識せずに興味の対象にあれこれ触れていた結果、なんとかなったかなという気もします。
7
AtCoderJobs に掲載された企業に入ると、えびちゃんに会える可能性が高まるんじゃ(???)。 AtCoderJobs を使うと吉じゃ(?????)。
ところで、サービス名くらい正しく書けるべきで、「AtCoder Jobs」とか書くのはよくない気がします。個人の感想です。
全体の感想とか
つらかったです。全体を通してお祈りメールは一回しかもらっていないので、「たくさん落ちてつらい」とかではないのですが、性格の影響で取り越し苦労をすることが多かったです。 周りのつらそうな話を聞くだけで、自分を投影してつらくなっていたりしたかもしれません。
「えびちゃんならなんとかなるよ〜」と何人かに言ってもらえて、うれしかったです。なんとかなりました。その人たちは正解の人です。
黄色コーダーであることが直接的に役立ったかはわからないですが、自分がもっと下の色だったら(自己肯定感への影響を考えると)なんとかならなかったんじゃないかなという気がします。
おわり
ねこちゃん。
以下追記
内定をもらえたことが明記されていませんでした。「なんとかなりました」とだけ書いて満足していたかもしれません。
はい生存バイアス
— beet (@beet_aizu) 2020年6月17日
ぐう正論。
いまこの瞬間につらい人のことを考えてほしい
— beet (@beet_aizu) 2020年6月17日
えびちゃんも、内定をもらえてない状態で先日の就活 TL を見たら自害していたと思います。 数ヶ月後になってからにしようかとも思ったんですが、後になればなるほど見たらつらいかなと思って、やっちゃいました。